現在のパチンコ業界において、多くの店舗が
「広告を打っても集客できない」と頭を抱えています。
しかし、広告そのものが悪いのではなく、
「何を伝えているか」が問題なのです。
結論から言えば、「顧客欲のない、遊技したくない、
売れない(=遊技できない)ものを広告で発信している」
ことこそが、集客できない最大の理由です。
広告とは「欲求の後押し」
かつてのイベント全盛期を思い出してください。
店舗は月に数回の“得意日”を設定し、その情報をチラシ、郵送DM、
店頭・店内ポスターやイーゼルなどで伝えていました。
これらの情報は、すでに「遊技したい」という顧客の欲求を刺激するものであり、
しかも「特定日は4~5万個の打ち込みがあったため遊技できない」状況があった。
つまり、「やりたいのにやれない」という渇望を刺激していました。
その結果、広告の信用は高まり、「遊技したい」という強い原動力を
引き起こすトリガーになりました。
現在の広告は“逆”
ところが現在の広告はどうでしょうか。
顧客が本来欲していないものを、
あたかも“価値があるかのように”伝えよう
としているケースが多い。
ほとんどの新台入替は、もはやユーザーの
「遊技したい」という気持ちに直結していません。
売り手側の都合を押し付けているだけで、
顧客の欲求とはズレているのです。
欲しくないものはいくら魅力的に見せても、欲しくはなりません。
広告とは「需要の後押し」であって、「需要の創出」ではない。
現代のパチンコ広告は、この原則を忘れているように思えてなりません。
必要なのは“遊技したいのにできない”を作ること
今こそ、あらためて考えるべきは「顧客欲求」です。
ユーザーが「この台を打ちたい」「この日に行きたい」
と思うような状況を、店舗が意図的に作り出すこと。
打ちたいが打てない——そんな“渇望感”を、広告を通じて伝えるべきです。
真の広告効果とは、情報の中身ではなく、
「その情報が、顧客の本音とどれだけ一致しているか」によって決まるのです。
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