広告を打てば売上が上がる。そんな幻想は、もはや過去のものです。
私たちがいま問うべきは、「その広告は“何のため”に行っているのか?」という一点に尽きます。
多くのホールが「売上を上げたいから広告を出す」と語ります。
しかし、その“売上”とは、いったい何を意味しているのでしょうか?
■ 売上には3つの構造がある
売上を上げるという目的は、実は非常に曖昧です。
なぜなら、売上は単体で存在するものではなく、以下の3つの要素で構成されているからです。
- 新規顧客の増加
- 再来店の向上(リピーター化)
- 客単価の向上(1回の来店での消費額)
この3つが組み合わさって、はじめて“売上”という結果が生まれます。
広告を行う際には、このうちの「どれを伸ばすのか」を明確にしなければなりません。
■ 目的なき広告は、目的を達成しない
たとえば、あなたが「新台入替」の広告を打つとしましょう。
果たして、それは“新規顧客”の獲得を狙ったものですか?
それとも、“既存顧客”の再来店を促すためのものですか?
仮に「再来店向上」が目的であれば、広告のメッセージも打ち出し方も変わるはずです。
逆に「新規顧客の獲得」を目的とするなら、地域の顧客欲求を踏まえた情報を発信が重要です。
つまり、広告とは目的に応じて設計されるべき“手段”であり、
目的が不明確な広告は、結果もまた曖昧になってしまうのです。
■ あなたの広告は、どの「売上目的」に貢献しているか?
広告に限らず、新台入替も、来店イベントも、販促物も、すべての施策は
「売上の3構造」のどれに貢献するためのものか?という視点で整理することが重要です。
- 新規獲得に強い施策はどれか?
- リピーターを増やす導線はどこにあるか?
- 客単価を押し上げる仕掛けは整っているか?
これらを見直すだけでも、広告の精度は格段に向上します。
■ 最後に:広告は戦略の「出口」、戦略なき広告は無意味
広告は、戦略の「出口」です。
目的を明確にし、戦略を立て、はじめて広告はその効果を発揮します。
「売上を上げたい」――その想いは間違っていません。
しかし、その先にある3つの構造を見ずして広告を打つことは、
地図を持たずに山に登るようなものです。
次に広告を出すとき、こう問いかけてみてください。
「この広告は、売上3構造のどれを達成しようとしているのか?」
答えが見えたとき、あなたの広告は、初めて“売上”と結びつくはずです。
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